もの忘れ外来について
「ほら、あれ、あれ」
「ああ、あの人、なんて名前だっけ‥」
1)もの忘れ検査
まずは、血液検査、脳画像検査、認知症心理検査等で、現在のあなたのもの忘れの程度を診断いたします。
2)薬物療法
1)の診察結果によって、ご希望の方には抗認知症薬等の処方も致します。記憶障害を主とする認知症の主症状にたいする抗認知症薬は、認知症の進行を遅らせるといった消極的な効果しか実証されていませんが、不眠や抑うつ、粗暴や落ち着かなさなどの周辺症状については薬物療法で改善が見込め、介護する人たちの負担を軽減するのに役立ちます。
3)非薬物療法
薬以上に大切なのは、毎日の生活習慣と刺激、活動です。これまでの交友関係や趣味もとても役立ちますが、デイサービスやデイケアといった介護や医療を利用することができます。食事の内容が認知症状に影響することが分かっています。こまめな飲水、散歩、アロマの利用などが認知症状をよくするのに有用なことが医学的にわかってきました。医薬品の抗認知症薬は、「進行を遅らせる」効果しか実証されていませんが、市販のサプリメントの方が保険医薬よりも改善の手応えを感じることもあります。
4)家族、介護者の方々への助言
もの忘れ、認知症の治療経過は、お薬や活動の取り組みをしていても徐々に進行していきます。「何度言っても繰り返すんです」という言葉は認知症に関わる人たちからでる頻出ワードです。でも、患者さんご本人は変わりません、かえって、日に日にできることが減っていきます。変わるべきは周囲の介護する側になります。どのようにかかわっていけば、介護者側のストレスが減らしていけるのかについてお伝えします。
5)社会資源につなげます
診察結果から介護サービスを申請し、環境を整えるための社会資源が利用できるように関係機関につなげていきます。
4)で述べたように、本人の進行していく症状、状況に合わせて、介護の仕方を変えていくことになりますが、それはすなわち、介護者の負担が増えていくということです。そこで、介護サービス等、その時々、社会資源をどう利用していくかという検討が必要となります。





