新築移転してから4年が過ぎ、長与町民の民意に応えているのか?

5月24日土曜日、職場に近いスーパー米売り場でブレンド米が5㎏で3,200円、他の銘柄は4,300円で並んでいた。ブレンド米は残り僅かになっていた。母と娘がブレンド米の前で母「これ備蓄米よね、買って行こうか?」娘「小泉さんが6月になったら2,000円になるとTV で言ってた、もう少し待ってみたら。」母「そうね、今夜はパスタにしよう。」と会話して米売り場から立ち去って行った。27日から小泉農林水産相が野党党首からの質問に答える場がTV でも国会中継するだろうが、国民の多くは小泉さんに期待しているんじゃないか?それが庶民の正直な気持ちだろう。

さて、我々の病院も5月で新築移転して4年が過ぎた。果たして長与町民の期待には応えているのだろうか?令和元年、長与町役場が町民アンケートをした際、自由に記載された要望の中で一番多かったのが産婦人科を町内に作って欲しい。ほぼ同率2位で小児科の救急対応できる病院、3番目に救急医療を担う総合病院を作って欲しい。このアンケート結果は西彼医師会と当院が移転前に数回協議の場を設けた時、長与町からうかがっていた。

コロナ禍となって長崎医療圏の救急体制が逼迫した際、長崎市から救急輪番病院に入ってくれないかと依頼が来たが、私は断った。うちは滑石の旧病院時代から内科系1人、外科系1人の当直体制をとり、労働基準監督署から宿直許可を取っている。輪番病院が全ての救急患者を受け容れることは出来ず、断ったケースが当院には問い合わせが来ることが多い。新築移転してからは長与、時津、長崎市外海、琴海地区、西海市から救急患者が多くなり、長崎市からの救急車は減ってきたという地域性もある。

令和5年4月から小児科専門医が常勤医、令和7年4月から整形外科専門医が常勤医、9月からは皮膚科を開設する。総合病院には程遠いが少しずつ診療科の看板は増えているが、問題は産婦人科である。週2回長崎大学産婦人科から派遣して頂き婦人科検診、乳癌検診で女性の為の検診は4年前からスタート出来たが、産婦人科の開設には至っていない。しかし、私は町民のアンケート結果を絶対に忘れない。国民の多くが小泉さんに期待して米の値段が下がって欲しいと願っているのと同様に長与町民の民意がどこにあるか?常に感心を持って肝に銘じていたいと思う。

2025年(令和7年)9月院長 鬼塚正成

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