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毎週水・金曜日(祝日・年末年始は除く)
9:00~12:00(受付時間 8:00~11:00)
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世界で最も早く高齢化社会を迎えた我が国において、国民の多くの方々が、癌に罹患するようになりました。統計的には国民の約50%(2人に1人)が罹り、約30%(3人に1人)が癌で亡くなっています。
かつて、癌は不治の病といわれていましたが、現在は癌になっても克服することができるようになってきました。その中でも、できるだけ早いうちに癌を発見し、治療を開始することが望ましいとされています。特に食道・胃・大腸などの消化管の早期の癌は、低侵襲な内視鏡治療で治すことができます。
内視鏡検査を受け、「痛かった」「つらかった」「もう受けたくない」という人もいれば、「全然きつくなかった」という人など、内視鏡検査に対する感じ方は様々です。検査を“つらい”と感じ、内視鏡検査を躊躇しているうちに病気が進行して発見される場合もあります。
我々の目指す、人に優しい消化器内視鏡検査とは、検査を受けられる方が検査を躊躇しない楽な内視鏡です。
気軽に検査を受けていただくことで、転移の可能性のない段階(ステージ)の早期の消化管癌を検出することが重要です。その結果として、消化管の早期癌は、安全で低侵襲な内視鏡治療で治すことができるようになります。
主な死因別死亡数の割合(平成27年)
どのようにしたら楽に検査を受けることができるのでしょうか?
痛みや苦痛の原因としては幾つかの要因があります。内視鏡側の要因としては、内視鏡が硬かったり、操作性が悪いと検査時に痛みを生じさせやすくなります。患者さん側の要因としては、腹部の手術の既往がある場合には癒着の影響で痛みを生じさせます。
これらの問題を解決するためには、新しい内視鏡を導入することが重要です。新しい内視鏡は挿入性、柔軟性、画質が向上しており、楽に短時間で検査を受けることができます。検査時に観察のため注入された空気は検査後も数時間排出されない場合もあり、腹痛の原因となります。この問題は検査時に空気を注入するのではなく二酸化炭素を用いることで解決できます。二酸化炭素は15分から30分で吸収されますので、鎮静から目覚めるころに腹部膨満は消失し、腹痛を生じさせません。検査を受ける方の不安や痛み、苦痛を薬剤で取り除くことは重要で、眠っている間に検査が終了することが理想です。
日本では長年、麻酔をしない内視鏡検査が行われてきましたが、欧米では麻酔を使った内視鏡検査が主流でした。現在では、日本でも麻酔を使った内視鏡検査が普及しつつあります。
当院では痛みに苦痛に対応した内視鏡検査を行っており、機会があればご利用ください。
どのようにして早期の消化管癌を発見できるのでしょうか?
消化管の検査は30年ほど前まではバリウムなどの造影剤を用いた透視が主流で、内視鏡は補助的な役割でしたが、現在では電子内視鏡が主流となり、カプセル内視鏡も導入される時代となりました。
現在、消化管の検査では、上部も下部も電子内視鏡検査が主流ですが、今後、大腸癌の大幅な増加に伴い、大腸の3DCTが補助的役割を演じるものと考えられます。
消化管の癌を楽な検査で早期に発見し、安全で楽な治療(低侵襲な内視鏡治療)で治すことが、人に優しい消化器内視鏡診療と考えます。当院の消化器内科の重要なテーマとして目指し、国民医療の発展に貢献したいと思っています。
専門分野 | 消化器一般 消化器癌の診断と治療 炎症性腸疾患の診断と治療 内視鏡治療 |
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資格・専門医 | 日本内科学会認定 内科医 日本消化器病学会認定 消化器病専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医・指導医 臨床研修指導医 |
所属学会 | 日本消化器病学会 日本消化器内視鏡学会 |